かつらとウィッグの違い

脱毛症

結論から言うと、「かつら」と「ウィッグ」は同じもので呼び方の違いだけです。

脱毛症だから、医療用だから、おしゃれ用だから、という違いはないと考えていいです。
中には「ハゲ」が使うのは「かつら」で、髪がある人が「おしゃれ」で使うのが「ウィッグ」と解説している場合もありますが、それはちょっと違うかな、と考えています。
その理由として、「ハゲ」になるための「かつら」があること。
そして、脱毛症の人でも「おしゃれ」で「ウィッグ」を使用しますものね。
意図や目的は1つではないですし、その語源を調べると同じものというのがはっきりしてきます。

ただ、年代が上の方は「ウィッグ」というよりは「かつら」と呼ぶ方、認識している方が多いのも事実ですし、時代背景もあるので、それはそれで問題ないと考えています。

では「ウィッグ」とはなんだろう?と思っていろいろ調べてみました。

英語:Wig(ウィッグ)
語源は17〜19世紀に用いられた男性用のかつらを意味する「periwig(ペリウィッグ)」が短くなった、つまり略されたものと言われています。

よく、音楽室にあった、モーツァルトやバッハ、ベートーヴェンのなどの肖像画、覚えていますか?
その中に白い毛でくるくるのパーマのような髪型をしていましたよね?
あの頃はパーマという技術もないので、あれは男性用の「かつら」、つまり「periwig(ペリウィッグ)」なのです。

そもそも「かつら」とは古代文明であるエジプト、ギリシャ、ローマ、アッシリアなどの時代から「正装」として、または「脱毛」を隠すために使われてきました。
宮廷に出入りする音楽家たちは「正装」でなければいけないため、そのためにあの白いくるくるの髪型のかつらを使用していました。
もともと黒髪のかつらに、白いでんぷんなどの粉をかけて白くするのが当時のファッションだったため、あのような髪型をしていたと言われています。

では、「脱毛」を隠すためにはどうやって使われていたのか?
さまざまな説はありますが、
・病気だった王様たちがそれを隠すためにかつらを使用した
・当時は髪の毛が洗うという文化がないため、髪の毛を剃り、衛生を保つことで病気になりにくいとされていた
というのが最も信憑性がある説と思います。

そこで、このサイトでは「呼び方」には大きくこだわらず、
・脱毛症の人が自信を持って過ごせるような商品を紹介
・脱毛症である「さら」本人が気に入った商品や道具を紹介
・その他、必要・便利と思うものの紹介
を目的としています。

便宜上、ウィッグと呼んでいますが、「かつら」と呼ばれても何ら問題はありません。

だって長い髪の人をみたら
・髪の毛長いね
・すてきなロングヘアね
って言いますよね。「髪の毛が長い」と「ロングヘア」はどちらも正解だと思っています。

私(私たち)は脱毛症であってもあきらめず、ウィッグを使って自信を持って、毎日を楽しく過ごしていきたいと思います。
そして少しでもそのお手伝いができたら、と思っています。

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